
ボトックスによるプチ整形で最も有名なものはしわ治療です。ボトックスが登場するまで、美容整形でしわ治療といえば、フェイスリフトが一般的でした。頭髪のある部位にメスを入れ、弛んだ皮膚を引っぱりあげて縫うという外科手術です。
フェイスリフトも糸表面にギザギザのある特殊な糸を使ってたるみが気になる箇所に針で埋め込み、引き上げたい方向へマッサージする施術方法が開発され、メスを使わず、入院も不要なプチ整形へと進化し、今も多くの施術が行われています。金の糸、アプトス(フェザーリフト)、ワプトス(ダブルトーシス)、ハッピーリフトなどが有名です。
とはいえ、ボトックスの簡便さにはかないません。しわを改善したい部位に注射を打つだけなのですから。
ボトックスによるしわ治療は、ボツリヌス菌毒素から抽出した成分をしわが気になる部分に注射します。すると、ボツリヌス菌毒素が筋肉の動きを抑制し、表情じわである目じりのじわ(カラスの足跡)・眉間のしわなどの原因となる「表情筋の動き・緊張」を抑制します。この結果、しわが浅くなり、改善されます。
つまり、ボトックス注射が全てのしわに効くというわけではありません。ボトックスは顔の表情筋の影響によってできる比較的浅い表情じわに限って有効なのです。
表情じわ以外のしわ(例えば、法令線、額の深いしわ、たるみ)を改善するには、肌の中から押し上げるためにヒアルロン酸を注入したりします。実際、美容整形外科ではボトックス治療の相談の時には、ヒアルロン酸注入治療を一緒に勧めるクリニックも多いようです。
ボトックス注射の施術にかかる時間は注射の箇所や本数によって多少違いがありますが、約10分〜1時間程です。また痛みに弱い方などは希望により全身麻酔が施されることがあります。全身麻酔した場合には、術後数十分から1時間程休息が必要になります。
ボトックスの効果は施術後数時間から2週間程で現れてきます。効果の持続はおよそ2〜6カ月程度だそうです。ただしこれらには個人差があります。
このようにボトックス注射は定期的に打つことにより効果を維持することができます。年に2〜6回程度注射を続けることが必要になるので、費用・体調の両面で負担を考えて治療を始めなければなりません。