
中枢神経系においてさまざまな信号・情報を伝える役割を持つのが「神経伝達物質です」。ノルアドレナリン、セロトニン、ドパミンって耳にされたことがあると思います。神経を興奮させたり鎮めたり、快感と陶酔感を与えたりします。
最近、チョコレートやココアに含有させて話題のギャバ(γアミノ酪酸)も、あのグルタミン酸も神経伝達物質なのです。
さて、アセチルコリンは一番最初に構造や機能が解明された神経伝達物質です。神経を興奮させる働きがあり、学習・記憶、レム睡眠や目覚めに関わっています。
筋肉を動かすのは、このアセチルコリンの働きです。神経から筋肉に伝えられて、筋肉が脳の思い通りに動くのです。アセチルコリンは神経と筋肉の接合部において神経の終末から放出されます。これを筋肉の細胞膜表面に存在する受容体膜タンパク質がキャッチするのです。
ところで、ボトックスにはこのアセチルコリンの分泌を抑える働きがあります。筋肉はアセチルコリンの分泌がなければ動くことができないので、筋肉にボトックスを注射してその部分のアセチルコリンの分泌を抑えることにより、筋肉を麻痺させることができるのです。
このようにボトックスを用いて無理にアセチルコリンの分泌を抑えると、当然、いくつかの副作用が現れます。主なものは次の通りです。